ビルト・トゥ・ラスト
ゆったりとした時間が流れていくかのような作品。必殺のリレー方式で作成された作品で、それぞれが決められた部分を作り作った部分を次のメンバーに流すという必殺のリレー方式で作り上げられた作品だ。そのためなのだろうか、本当に時間がゆったりと流れていく。ひたすら作りこみ、ひたすらに気持ちを伝えていくという部分が曲に違う意味を与えたのだろう。そう、ポップソングを作るのではなく、ライブをゆったりと共同作業で作っていく中で出来上がった作品だ。本当に不思議な時間が流れていく。あからさまに、そう、ポップソングを作るとかライブを収録するというものではなく、曲を全員でひたすらゆったりと共同作業で作り上げて行くという中での音が、本当に時間の流れをひたすら感じさせる音になって表現されている。そう、曲があってそれをみんなで演奏するのではなく、曲をひたすら各人の責任で各人が作りそしてそれを大きく一つの音に仕上げていくという不思議な時間を作り上げていくいう不思議な音になっている。一緒に歌うとか、一緒に演奏をするということではなく、そこのある時間をみんなで過ごすという感覚を強く感じる音になって出てきている。これって間違いなくデッドだからできることなのだろう。前作はライブ録音でスタジオで作り上げていった状況。これはそれではなにかがということでひたすら各人の表現や伝えたいことを伝える為の音・・・というよりも明らかに曲を作り、その曲から彼らの思いを伝えていくという音になっている。本当に不思議な感覚と時間の流れだ。彼らの空間や時間に対する感性が表現されてこの音になっているのだろう。ゆったりとした時間があり、その時間を感じたい時に聴くのが最高なのだろう。音楽の時間の流れを感じたい時に聴くのが一番なのかもそれない。音楽理論や演奏ではなく、時間をゆったりと共にしたいときに出てくる音がこの作品なのかもしれない。本当にゆったりとした時間があって、その時間を楽しみたい時に一番の作品なのだろう。ただし、これはデッドが好きだからということが間違いなく前提になる。それがわからない場合はこの作品はおそらくまったく楽しめないだろう。不思議なアメリカの音というのがこの作品だな。曲は本当にアメリカの大きな時間の流れに合わせた音。タテノリではなく広々とした空間を味わいたい、味わえる余裕があるとき聴くことをお薦めって感じだな。
前提はデッドが好きであるということが本当に重要。
明らかなアメリカンロックののどかな部分が生きている作品だ。
曲目
1.FOOLISH HEART
2.JUST A LITTLE LIGHT
3.VICTIM OR THE CRIME
4.STANDING ON THE MOON
5.BLOW AWAY
6.PICASSO MOON
7.BUILT TO LAST
8.I WILL TAKE YOU HOME
9.WE CAN RUN
グレイトフル・デッドの作品
HISTORY OF THE GREATFUL DEAD,VOL..1
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最新更新日 2021年3月13日
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