セカンドアルバム。
ライブにスタジオ録音を重ねるという実験をおこなう。
基本的にはゆったりとした穏やかな演奏が続く(とは言え
かなり熱い演奏なのではあるが。
(要するにアメリカのバンドなのね。)。
「基本的にコラージュのアルバムを作る」という目的で
1967〜1968年のツアーからのライブテープから作られた。
1曲目のThat's It For The Other Oneの終わりの
ガムラン的な音が、このアルバムの性質を
表しているのでしょう。
ただ今ではこの手のことを幾百もの普通のバンドもやって
いるため特に目新しいものではありません。
基本的な演奏のゆるさ加減が、このコラージュに対し
最大の効果をもっているのでしょう。
この当時を考えるとシド・バレット率いるピンク・フロイドの
ゆるさとは肌触りは全然違うが根ざすものはきっと同じ
だったのでしょう。そう酒を飲むあの感覚の緩くなり
麻痺していく感覚が倍増するかのような肌触りです。
1968年ビートルズはホワイトアルバムを出し、
ストーンズはベガース・バンケットを出す。
もの凄く不思議な年だったのでしょう。衛星生中継が
はじめて行われた年。しかしアリゲーターはいつ聞いても
名演だ。(ジェリー・ガルシア節とでもいうのでしょう。)
時代背景を考えるとDEADは演奏うまいね。
(比較対象にもよるが。)
ボーナストラックは名演。
この当時のDEADの充実ぶりがよく分かる。
しかしハードロック、ヘビメタ系が好きな人は聴かないように
やっぱり日本人には分かりずらい音楽だと思いますから。
曲目
1.THAT'S IT FOR THE OTHER ONE
T. CRYPTICAL ENVELOPMENT
U.QUADLIBET FOR TENDER FEET
V.THE FATHER WE GO,
THE ROUNDER WE GET
W.WE LEAVE THE CASTLE
2.NEW POTETO CABOOSE
3.BORN CROSS-EYED
4.ALLIGETOR
5.CAUTION (DO NOT STOP ON TRACKS)
BONUS TRACKS (LIVE) 6.ALLIGETORFEED BACK
7.FEED BACK
8.CAUTION (DO NOT STOP ON TRACKS)