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ローウェル・フルソン、ショートストーリー |
戦前ブルースに近いTにいるような錯覚を覚えるときがあるが、これは単純に生まれがなぜかかれだけ大きくネットに出ているせいなのかもしれない。まあたいていのブルースマンはそういう年齢であるわけだから、彼が特殊なわけではない。まあとにかくは名前だけは極めて有効に動いているブルースの大物という感じ方がするときもあるのが不思議だが、これって単純にブルース=チェス的な意識がある場合に起きているのかもしれない。1950年代からの活動が目立つわけだが、その音が他のブルースの巨人と比較すると目立たない。原因は音が結構独特であること、そう、日本ではブルースは=ギターソロ的部分が大きいが彼の場合は全体的な部分での音の作り的な部分があり、結構それが独特な部分がある。代表的な部分ではトランプ。そう歌よりもそのギターのバッキング的な部分での始まりが結構独特そういったところがあり全体の音でのとらえ方をしていた方が理解しやすいアーティストだ。そう、ブルースというよりもその後に様々に派生していく音楽の考え方の根っこの部分にいるような感じすらあるのが彼。ギターの音はあくまでもバッキング。それ以前に彼には歌があり、その歌をいかに生かすための音としてのブルースといったところがある。本当にだがギターが歌い始めるとそれもまたひたすら歌っていくのがこの人の特徴なのかもしれない。ギターソロで始まっていく瞬間もあるが、だが弾きまくるのではなくギターを歌わせるという表現が一番ぴったりきそうだ。まあ、とにかくは50年代のブルースをひたすら歌中心で動いたブルースの巨人というのが一番正しそうな・・・・・明らかにチェスとは違うその特徴がなかなか日本の演歌的な・・・・おいおい・・・だが歌の基礎ってどんな音楽でも同じなのかもしれない。基本のブルースのビート(表現は正しくないのだろうが)は本当に生かされつつも彼の世界が存在している。なんだろう、結構異質な感じのするブルースの巨人だ。
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ローウェル・フルソンの作品 |
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