始まりはアメリカの音。カントリー発祥的な音で始まっていく。なめらかな優しげな音の中で温かく包まれての雰囲気で始まっていく。だが中盤戦は絶句もの。5曲目のTHE
OTHER ONEは超絶演奏の典型的なものとなっていく。この一曲だけでこのアルバムの価値が大破裂するような絶句ものの演奏だ。ジェリー・ガルシアの本当に緻密で丁寧で超絶テクニックの演奏が大爆発している。この曲だけはそこまでの音とは違いがあるような・・・・・そう曲調が明確に違うのだ。他のライブ盤でもこの手のことは結構あるバンドではあるが、ここでの演奏はあからさまにアメリカの音という感じではなくなっている。ヨーロッパ的な音の雰囲気が醸し出されている感じだ。本当に音の作りが緻密ですべての楽器の絡みが、本当に全く隙なく行われ、一つの絵画の中で演奏されているかのうような凄まじく完全に一体化をしつつもギターが本当に細かく繊細で・・・これがジェリー・ガルシアの緻密さであり、これが彼が偉大なるギタリストとして延々と語り継がれている根拠であり、また、他の追従を許さないかのようね緻密さがなんだろう、本当にヨーロッパ的な音にまで変化していっている。この一曲だけでこの作品を聞く価値があるといえるだろう。18分3秒の演奏だけですべてがジェリーにひれ伏す!そういう内容の実は本当にすさまじき作品だ。ジェリー・ガルシア凄過ぎ!!