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ワイアード |
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前作のBLOW BY BLOW の大成功に気をよくしたジェフ・ベックが前作の延長線上で作ったギター・アルバム。疾走感あふれるLED BOOTSで幕をあける。ただWIREDはちょっと曲のクオリティに問題があり前作のようなアルバム全体から感じられたパワーがない。ちょっと手堅くまとめすぎてしまったかなという感じがある。実際にこのアルバムで今までのベックらしい予想がつかないようなプレイが聞けるのはLED BOOTSやBLUE WINDぐらいだ。プロデューサーのジョージ・マーティンのミックスに本人が納得していなかったかのようにヤン・ハマーにより1、2、5、6がリミックスされている。またBLUE WINDはヤン・ハマーがプロデュースしている。全体として彼がこれ以前に作り上げてきた作品と比較しても冒険心が欠ける保守的なアルバムとなってしまっている。「LED
BOOTS」と「BLUE WIND」という傑作が含まれているのがこの作品の売りだ。この2曲だけでもこの1枚を買ってもかまわないかっこよさがある。残念ながらミンガスの「GOODBYE
PORK PIE HAT」は例えば叙情的なジョニ・ミッチェル版と比較した場合足元にも及ばない単に考えた演奏をしているだけで完全に失敗に終わっている。ここでの特徴はヤン・ハマーとの出会いかな。ただこれが彼にとってよかったかどうかはちょっと疑問が残る。
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曲目 |
1.LED
BOOTS
2.COME DANCING
3.COODBYE PORK PIE HAT
4.HEAD FOR BACKSTAGE PASS
5.BLUE WIND
6.SOPHIE
7.PLAY WITH ME
8.LOVE IS GREEN
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