ジェフ・ベック・グループの2枚目の作品。
相変わらずとにかく 音がでかい。但し各個人が全力で思い切り力を出し切っているのでまあ気持ちのよい作品でもある。
ブルースロックが洗練されていく過程での音楽の流れの中での過渡期の作品。
しかし、ロッド・スチュワートのヴォーカルは凄い。結局ジェフのギターに対抗できるヴォーカリストは彼とミック・ジャガー、アレサ・フランクリンぐらいのような感じだ。徹底した剛速球と限りなくテンションの高い演奏。おせじにでも洗練されているとはいえないがこの洗練とは対極にあるとてつもなく凄く、またこの時代だからこそ許された作品だ。
ちなみにLP時代、ジェフの全盛期ですら結構廉価盤として売られていた作品。米盤はLP時代からTRUTHとの2IN1。まあそういう作品です。今の時代、積極的に奨める作品ではないが、このパワーは今の時代感じさせるバンドはないという点では見習いたい部分のあるバンドだ。そうグループというよりもこの作品と前作はあくまでもバンドです。