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スクリッティ・ポリッティ、ショートストーリー |
1980年代初頭にニューウェイブの一大ムーヴメントの中に登場したのがスクリティ・ポリッティ。録音当初は3人組だったが、実質的には一人であり、その後この作品の発表の後にはヴォーカルのグリーンだけになってしまう。彼の場合は本来は普通に音楽活動をしていたが病気で静養しその後再びの流れがありということでその当時のアマチュアバンドをそのままの形で・・・・・、限界が当初からあったことに本人が嫌になり・・・・・・というありがちな話のあとでその次にやってきたのはテクノロジーの大変革。サンプリングの登場で全てが変わってしまったのだ。デビューシングルはその昔、日本ではラフトレードレーベルの作品を積極的に出した徳間ジャパンの努力があり、当時だされたレーベル紹介のオムニバスであるクリアカットシリーズに収められていた。デビュー作のソングス・トゥー・リメンバーは一部の人の間で高い評価を得たが、日本国内ではそれ以上はなかった。しかしサンプリングの技術でつくられた12inchシングルのwood
beezで全てが変わった。イギリスのチャートの上位に行き、一気に注目をあび、その後の12inchも出せば大ヒット状態。(ちょうど大学生だったな。というわけで輸入盤屋で買いあさっていたのでリアルタイムで購入している)そしてセカンドアルバムが発表された。その12インチは全て収められ、そして大ヒット。いきなり誰もが注目の状態になっていった。だがその後はイマイチ作品の質が二番煎じ状態になっていき、3枚目以降は特に目立つようなこともなくなっていった。だがこのセカンドはいまだに聞きごたえがある作品として生き残っているし、ファーストもその虚無感とともにいまだに生き続けている。ソウルやレゲエの影響下にあるという部分もあるが、グリーン自身が本気で好きな物を必死につくったということがいまだに生命力を保ち続けている秘密なのだろう。うーん本当に1枚目と2枚目は大傑作だ。 |
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スクリッティ・ポリッティの作品 |
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