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Heaven Up Here |
なにやら冷たい氷の中から音が・・・・・・そう、ジャケット通りの音が出てくる。その中から全体に音が広がりギターが連動していく。そういう氷の物語的な音がテーマのような作品だ。
この先のポーキュパインの前哨戦のような音だ。当時はまだ完全に注目される前。ニューウェイブの勃興期の音の一つだ。基本はネオサイケという分類でもここまでは問題がないかと。
とにかくは地面の下からの突き上げてくるような音が延々と続く。そして彼らの代表曲の一つ「Over The Wall」が始まる。この先の彼らの演奏できわめて重要な位置を占めていく曲だ。とにかく突き上げて前に進むという意図が強く感じられる作品だ。
バンドは各人の音を的確に確実に伝えるという意思を表明している感じしかないような状況で音のまとまりがあるので、結構、強力な音作りになっていっている。演奏力が強烈にあるわけではないのだが、とにかく何をしたいのか何を伝えたいのかが明確なことですべてを最高に伝えることに成功している。作品としてのまとまりのあるものとしての体裁を整えるのはまだ始まったばかりの印象が強いが演奏の鋭さや、ジャケ通りの冷たさは十二分に伝わってくる。はたしてどこにいくのだろうか?そういった印象を強く感じさせる流浪の旅の開始の作品といったところか?しかし強烈な旅立ちだ。 |
曲目 |
1.Show Of Strength
2.With A Hip
3.Over The Wall
4.It Was A Pleasure
5.A Promise
6.Heaven Up Here
7.The Disease
8.All My Colours
9.No Dark Things
10.Turquose Days
11All I Want
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