ヒー・ミス・ロード
バンドのまとまりが非常により作品。聴きやすさ満点とまでいうと持ち上げ過ぎかもしれないが、非常に聴きやすくなっている作品。そう、アフロ云々よりも聴き手の世界観にあわせてわかりやすくしてくれた感がある。そう、アフロ云々ではなくてフェラのサックスでの歌といった感じだ。非常に歌っているサックスが頭から聞えてくる。この作品が日本人にもわかりやすい感じだ。結構聴きやすいサックスなのだ。わかりやすくサックスは歌ってくれているのだ。
だが当然だが歌は、彼らの世界のもの。それで歌に入ると彼の世界に一気に走っていく感じが強い。そう主義主張がそこにあるのだろう。だが言葉は彼らの言葉、手元にあるCDには歌詞カードが入っている。非常にわかりやすく彼の言いたいことを伝えるのだという意思が感じられる。
言葉は短く、そこから必死に彼が伝えたいものを伝えるのだ!!と、意思が非常に強く感じられる。
ナイジェリアのその当時の状況がわからねば、正しい理解はできないのだろう。実際に彼はナイジェリアでは政治的対立の中にいたかと思う。その表現がどうしてもあるのだろう。
だが音は非常に平和だが、闘いのビートと音の表現になっているように聞えてくる。
曲のテーマ的な部分の音は非常に強い。
これが彼の立場を明確にして、ビートがそれを盛り上げるといった感じだ。
そう、必死に何かを伝えるのだ!
そういう雰囲気の漂ってくる作品だ。
政治というものが音楽に絡んでいるのであれば、この作品はその方向性が強いのかもしれない。
だけど冷静に元気でビートはわかりやすい。初めて聞くには気楽に聴くことができるかもしれない。
その分優しい音になっているということも言える。
彼に何を求めるのか?
これが評価につながっていく作品なのだろう。(1975年作品)
曲目
1.HE MISS ROAD
2.MONDAY MORINIG IN LAGOS
3.IT'S NO POSSIBLE
フェラ・クティの作品
最新更新日 2021年5月8日
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