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ブラック・ユフル、ショートストーリー |
70年代末期から80年度初頭においてレゲエという音楽の枠を超えて世界に飛び出した、ルーツレゲエの代表格のひとつとして扱われる。全盛期においてはオリジナルメンバーはダッキー・シンプソンのみ。最盛期にはスライ&ロビーが一時正式加入するほどの地位を築いた。マイケル・ローズがフロントマンであったときには、彼のカリスマ性によって圧倒的な存在感とともに常に新作が待たれるグループであった。その後、彼が脱退。女性ヴォーカリストのピューマがガンにより死亡。(ちなみに彼女はニューヨーク生まれのアメリカ人)新加入メンバーはマイケルのフォロワー的扱いを受けその後脱退。オリジナルメンバーのドン・カルロスらが復帰してグループは継続するものの既に過去のグループになってしまった。彼らの失速はそのままレゲエという音楽の失速にも繋がっていった。日本でライブ・アンダー・ザ・スカイというイベントが全盛だった頃来日。東京ではハービー・ハンコックの前座扱い。しかしそのライブはいまだに伝説化するほど圧倒的なものであった。私は読売ランドのイーストで夏の暑い日ざしの中かぶりつきで見ました。(当時、警備はまだまだ緩かったのです)絶頂期のブラック・ユフルーは演奏の腰が素晴らしく、その迫力と迫り狂うマイケル・ローズの圧倒的存在感により完全に観客はノックアウト。もう復活する事はないグループだが全盛期の作品は必聴です。全体的には暗いトーンの中の重量級の演奏です。レゲエにはまったら必ず1枚は聴いて理解してください。最高です。
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ブラック・ユフルの作品 |
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