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ピーター・トッシュ、ショートストーリー |
ウェイラーズのメンバーとして世界デビューした後ソロデビュー。「ステッピン・レザー」ピーター・トッシュとしての彼の活動は、ジョー・ヒッグスの仲立ちによる、ボブ・マーリーとバニー・ウェイラーとの出会いから始まったといっても過言ではない。17歳の時に彼らと出会い低音部を担当するヴォーカリストとして活動が始まった。ただウェイラーズ自体はボブ・マーリー中心となり、世界デビューを果たし「キャッチ・ア・ファイア」と「バーニン」発売後の世界ツアーを最後に脱退。ソロ活動を開始する。ウェイラーズ時代「ゲット・アップ・スタンド・アップ」等の名曲を発表しているが、ソロ活動もやはりメッセージ色強い権利への戦いといった趣の作品が多い。特に彼は彼らの宗教で用いられる独特のものに対する依存性が高くまともに解禁せよといったメッセージソングを発表している。とにかくその強烈な戦闘的な個性は音楽にも表れておりボブ・マーリーよりもかなりロック寄りの部分がありそのためかローリング・ストーンズに見出され、彼らのレーベルで作品を発表している。ミラクルズの名曲「ドント・ルック・バック」をミック・ジャガーと共演している。しかし根本的な相違が明らかにありその後当然のごとくローリング・ストーンズ・レーベルからは離脱していく。一時はかなり不調の時期もあったのだがEMI移籍後には「ママ・アフリカ」という傑作を発表している。豊な広がりを持つこの作品はピーター・トッシュが精神的に成長し続ける姿を表現していたのだが、1987年9月11日、自宅で3人の暴漢に襲われ死亡。ジャメイカの政情不安にともなう治安の極端な悪化の犠牲になっている(ただし暗殺説もある)死後発表されたNO NUCLEARWARはまだまだこれからの活躍が期待できる内容であったので、彼の死がなんともやるせなく、そして本当に悔しく感じられる。
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ピーター・トッシュの作品 |
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