イン・パフォーマンス
見事な演奏という状態の作品。要するにこの作品だけのために作られたライブ録音ではないということがはっきりしすぎていることが問題なのだろう。
あのライブとのかかわりのところでだされた作品かと思うが、陽の部分はすでにの状態。
こちらはむしろその陰の部分を丁寧に演奏している感が強い。
そう、目の前で見ているのであれば感動の演奏となるところなのだが、何かが違うわけだ。
ライブと2枚組的に聞くのが一番いいのかもしれない感じがするのが弱い部分なのだろう。
だがこの演奏におけるダニーの歌は凄い!本当に「何故?」という気分になってしまうのが本当だろう。
キーボードの音の伝わり方が本当に凄い。
それだけの説得力だけでも成り立ちそうな演奏であることは確かだ。
だが全体として訴えかけてくるという作られ方ではないところがとにかく弱いのだ。
ダニーがいなくなったのだな・・・と、感じさせてくれることは間違いなく確かだが、それ以上のものがないというのも本当のところだろう。
同じ時期、下手すると・・・の感もあるが、何かが違うのだ。
曲調が訴えかけてくるというものよりもいい感じの時間を過ごしたいという感じが強いのだ。
ダニーの行く先を・・・そう、そういう感じの作り方になっているのだろう。
確かにそれはそれで正しいのだが、それだけではなかったのがこの人の位置。
あまりにも柔らか過ぎで、優しすぎで何かが作り物的な雰囲気を勝手にこちらが感じてしまうという部分が本当に気になってしまうのだ。
だが本当に、このキーボードの音は美しい、本当にそれだけでも充分な内容になっているのだ。
素晴らしい演奏が他にも・・・・勝手に期待してはいけないね。
だが素晴らしい演奏であることは確かだ。
曲目
1.TO BE YOUNG, GIFTED AND BLACK
2.A SONG FOR YOU
3.NU-PO
4.I LOVE YOU MORE THAN YOU'LL EVER KNOW
5.WE NEED YOU RIGHT NOW
6.SACK FULL DREAMS
ダニー・ハサウェイの作品
EVERYTHING IS EVERYTHING
DONNY HATHAWAY
LIVE!
ROBERTA FLACK&DONNY HATHAWAY
EXTENSION OF A MAN
IN PERFORMANCE
最新更新日 2021年9月8日 更新
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