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マトゥンビ、ショートストーリー |
マトゥンビ=デニス・ボーヴェルという認識でもいいかと思う。現実に音の問題が彼のすべてでもある。現実に活動開始は1972年だが、形になってくるのは70年代半ば過ぎ、そうパンク、ニューウェイブの手前あたりでようやくその存在が・・・・ただし当時の日本ではレゲェですら、ようや紹介された程度の状況。レゲェのもつ印象とはちょっと差がある部分が彼の場合はあり・・・サウンド的な部分になるが・・・基本はダブが主体ということもあるのだろう、そのためか、このマトゥンビがFMなどで紹介されるときがあっても、まあ語り口調が変わるとというような認識のもとでやっていたようなところがある。
だがデニス・ボーヴァルがらみはリントン・クウェシ・ジョンソンもいる。そう、ダブサウンドのアーティストという認識の方が正しいような状況があるのだ。マトゥンビ自体は1982年を最後に活動がないような状況になっていき、その後はデニス・ボーヴェル単独の行動しかないような状態・・・これが当たり前だな。そういうところになっていく。
だが何気に聞くこのバンドの音は本当になんとも言えない冷たさと、ダブサウンドの中に暖かな歌が・・・・・そういった感じ。そう、レゲェバンドをやりつつも音が先に来るというパターンの中でいまだに音は生き続けているという感じだ。
ジャーはそこにいるのだ!この感覚だけはこの人にも存在している。しかしギターの音が本当に冷たいな。その冷たさが日本では納涼という言葉で片付けられてしまう悲しさがある。いやあ、しかし何年たってもこの音の鮮度が落ちない部分は本当にすごい。
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マトゥンビの作品 |
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