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THIS IS HIP |
ジョンリーの一番分かりやすい部分を集めた見事なベスト盤。聞きなれた人でも、ブルース大好き人種にもおそらくはこれが一番知られているジョンリーの姿なのではないか?的評価を受けそうな作品だ。
本当に聞きやすいということもあるが、彼のギターの特徴のある部分を完全にとらえて、そして有名とされている彼の代表曲をうまく集めているのだ。基本はチェスの残したものということでそれ以前のカントリー的な部分の音は、その雰囲気は当然あるものの、なんだろう録音の雰囲気とそこから出てくる独自の黒さとは全く関係のないもので、当然ここにはないということになっていく。ギターの音の独自な使い方、そしてスライドの分かりやすさは本当にすごいとしか言いようがないのだ。そう、大量に早く、たくさんの音ということではなく、彼の存在する本当の理由だけを集めて、そしてその黒さを見事に伝えてくれるのだ。
歌の説得力もすごく、それを補いまくる彼のギターの音の説得力、生きている音の強さは尋常ではないすさまじさがある。そう、テクニックではないのだ。
彼の人格が伝わってきて、その独自の音の表現を盛り立ててくれているのだ。
チェスからチャーリーがその版権を借りて編集した作品だが、逆にそれが幸いしているのかもしれない。変に気取ったまとめ方というか、歴史の重さだとかではなく、彼のこの時代をキチンをまとめて伝えてくれているのだ。
タイトル通りの音がここにあるということでいいのだろう。オリジナル盤ではないが、それ以上というかそれに匹敵している黒さと盛り上げ方がここに存在しているだの。
ギターの音の一音一音をキチンとまとめて伝える、そしてジョンリーの歌を的確にまとめて音して出してくれている。そう、そういう感じのベスト盤だ。結構いいベスト盤だ。 |
曲目 |
1DIMPLES
2,EVERY NIGHT
3.LITTLE WHEEL
4.MAUDIE
5.I'M IN THE MOOD
6.BOOGIE CHILLUN
7.HOBO BLUES
8.CRAWLIN' KINGSNAKE
9.SOLID SENDER
10.WILL THE CIRCLE BE UNBROKEN
11.BOOM BOOM
12.THIS IS HIP
13.BIG LEGS TIGHT SKIRT
14.IT SERVES ME RIGHT TO SUFFER
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