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デジャヴュ |
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クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングのファーストアルバムにしてファークロックの金字塔とでもいえるような大名盤だ。最初の曲の「Carry On」でいきなりこのバンドの本質が表現されている。歌心溢れる美しいハーモニーと躍動感溢れるギターの響き、表面だけなぞった日本のフォークとは違う音楽をしっかりと感じさせる音になっている。とにかく全ての曲においてリズムの正確さとそのはじけ方がよく単なるフォークソングではなくフォークロックと呼ばれる分野をしっかり根付かせた功績は大きく、後の米国のウェストコーストにおけるアメリカン・ロックの基礎の中の1枚といえるだろう。元バファッロースプリング・フィールドのスティファン・スティルス(偉大なギタリストだ)ニール・ヤング(彼の様々なジャンルの表現は凄い)、元ホリーズのグレアム・ナッシュ、元バーズのデビッド・クロスビーからなるこの四人組は様々な場所で大きく評価されているが特にこの作品におけるまとまりのよさとオリジナルネイターとしてのクリエィティブな姿勢がいまだに鮮度を保ち続け飽きることがない作品として今だにその評価は変わらず続いている。この作品からは「Woodstock」が大ヒットし70年代のフラワー世代の代表曲として扱われている。また「Teach
your children」「Our House」「Helpless」などはこの当時のヒットした映画のサウンドトラックにも取り上げられ、この時代の米国を表現する際に欠かすことが出来ないものになっている。ゲストにグレイトフル・デッドのジェリー・ガルシア、ラヴィン・スプーンフルのジョン・セバスチャンらがゲスト参加している。何故かデビット・ゲフィンの名前もスタッフの1人としてクレジットされている。当然このデビット・ゲフィンはこの後アサイラム・レコードを設立しその後にゲフィン・レコードを設立したあのデビット・ゲフィンだ。米国内でこの手の音楽がどれだけ支持されていたかを表しているクレジットといえるだろう
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曲目 |
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