|
ウォーク・オン・ウォーター |
|
結構期待していたものとは違う分かりやすく、爽やかで気持ちのよい作品になっている。逆に言えばきわめて平凡な作品ということもできる。スライドの音が全体を柔らかく大人し目にしているような感じもあるが、基本線はもともとの作風になろうとはしているようだ。ちょっと、ニューヨークの音なのかな?という感じで本当に普通のロックアルバムになっている。
要するにジェリー・ハリソンである必要があるのかな?と、いう単純な疑問。前2作がトーキング・ヘッズそのもの的な部分からどこまで離れ、だがその瞬間はそのままという部分があり、ゾクゾクワクワク感があった。そう、何かがそこにあるというような感覚を聞き手に与えてくれていた。だが、この作品は非常に明るく分かりやすい。これが20代であればまだ・・・・と、いいつつも平凡な作品であることは確かだから、誰もちょっとわざわざ聞くような感じにはなっていかないと思う。何かがきっとあったのだろう、ここまで作風が明るく、分かりやすくなったのは。そう、これがニューヨークの音?そう感じさせられてしまうのだ。きっと何かが後ろにあるのだという思い込みをさせてくれる、もしくは真実的な思いを独特の音で聞かせてくれる、そういう部分がまるでないのだ。これって、周りの人が考えを出し合ったら出来上がってしまいそうな・・・・・。もう少し何かがあった方が・・ないものねだりはよくないね。
|
曲目 |
1.FLYING UNDER RADAR
2.COWBOYS GOT TO GO
3.KICK START
4.I DON'T MIND
5.SLEEP ANGEL
6.I CRY FOR IRAN
7.CONFESS
8.NEVER LET IT SLIP
9.FACING THE FIRE
10.IF THE RAINES RETURN
11.THE DOCTOR'S LIE
|
|
|
|
|
|