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ダブ・オブ・エイジス |
なんとの言えない和風の弦楽器の音のようなものから始まっていくデニス・ボーヴェルのダブ。
そう音の集大成的つくりの方向性からかいきなりの和風の音に軽く気分良くさせられての感じでいい気分で進んでいくなんとも言えない落ち着いているのか、ハプニング付きなのかの音の流れで進んでいく作品だ。
当時の何とも言えないパーカッシヴな音が時代感じさせてくれる部分もあるが、ダブの要素がしっかりとつまり煮込まれていく様を非常に分かりやすく音で紹介してくれる作品だ。
ここではレゲェの音の要素はすべて詰められて、そして調理されていくかのような音の流れは本当に何とも言えない楽しさがある。そう音楽云々よりも、出している音を楽しんでくれ!的つくりがなかなかダブ好きにはなんとも言えない楽しみを与えてくれている作品だ。
中途ではさまれるギターの音の説得力は本気でいい感じがある。そうギターも語りかけに来てくれているのだ。全体の音でも攻められ、そして個別の音もしっかりと語りかけ歌ってくれている。
人間の声がなくともすべては作り上げら音の中に詰まっているのだ。この音の細かな部分はすべてのレゲェを聞くときに頭に入れておくといいのかもしれない。レゲェの演奏に求められるすべての要素がここにあるからだ。この音がブリティティッシュ・レゲェを作り上げた重要なものといえるだけにこの音を聞かずに先に進むことはなかなか難しいといえるような位置にあるという作品といってもいいだろう。しかし、まあ本当によく考えて、そして様々な音を見事に表現している凄まじい作品だ。お気軽ご気楽な気分で聞いていてもその世界におそらくははまっていってしまうだろう。このビートの中での音世界は本当に凄まじいものだ。いやあ、何気にたまにでも聞いていると様々なダブを聞いていくのに本当に役に立つのがある日突然にやってくるという感じがしてくる不思議な作品だ。いやあ、疲れ切った昼下がりに結構いいのかもしれない。 |
曲目 |
1,Grand Bazaar
2.Ricocchet
3.Guided Missile
4.Demolition Dub
5.Jughead
6.Parental
7.Imanic Dub
8.Y'ard
9.Lamanic Dub
10.Dub Of Ages
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