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PORCUPAIN |
彼らの実質的代表作。THE CUTTERの壮大な始まりの音シャンカールによる音がこの作品を印象付けている。全体としてはいつもの音であり、それがすべてに極端な変動を与えているわけではない。とにかくはTHE
CUTTER という曲がすべての印象そのものに変化してしまっているというのが本当のところだろう。当然ライブでシャンカールがいなければの状態になってしまうのが逆に最大の欠点だろう。2度来日をした年の2回目の時は当然シャンカールはいない。代用の音がむなしく力なく響くだけ。そのぐらいにこの作品は綿密に計算されて作られているということだろう。基本はネオ・サイケであり、サイケのアコースティックな部分が冷たく語られていくという印象が強い作品になっていく。夜の静かなときに何気にじっくりと聞き込みたくなる音であって大騒ぎして聞くようなものでもない。冷たく語りかけてくる曲が中心の音というのが本当のところ。この冷たさをどのように感じるかですべての印象が決まる。基本はむしろアコースティック的なつくり。そう本来のサイケデリックの音をここで表現をしたというのが本当のところに思えてくる。だが長い期間聞いているが飽きることはない。本当にしっかりと丁寧に作りこまれている。BACK
OF LOVEに軽くポップさがあるが他は語り口調の音というような表現が似合い作品だ |
曲目 |
1.THE CUTTER
2.BACK OF LOVE
3.MY WHITE DEVIL
4.CLAY
5.PORCUPINE
6.HEADS WILL ROLL
7.RIPENESS
8.HIGER HELL
9.GODS WILL BE GODS
10.IN BLUER SKIES
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