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PIPER AT THE GATES OF DAWN
PINK FLOYD
syd barret
のCD

ピンク・フロイドのファースト・アルバム。
当時のサイケデリック・ミュージック隆盛の頃に発売されたサイケの代表的名盤。
現在のプログレッシッブ・ロックの代表格として知られる状況とはまるで違う状況のもと製作されている。
中心となってこの作品を作りあげているシド・バレットはこの後セカンド・アルバム製作中に脱退。
ソロアルバムを2枚(最近デジタル・リマスターされている)発表後、
麻薬の影響やもともと持っていた資質のためか発狂し、
今現在は完全に引きこもりの状況になっている(存命中)。
内容はこの当時の他のサイケ・バンドとは完全に違いサウンドだけでのサイケというものではなく
一音一音が神経質な音で作られている感じがあるほど繊細な音作りがされている。
一部は当時はやっていたステレオの左右に音を飛ばすという単純なSE等もあるが
その当時の機材で作ることができる音の万華鏡
そういった感じの音を指向して作ったのではないかというような音もある。
特にシングル・ヒットを狙って製作したということではなく
自分たちの作品を作りあげるということを目的として作った作品だけに聞きやすいということはなく、
全体を一気にトータルに聞いて感じるということが必要な作品だ。
ここでのギターはシド・バレット。
ギターを弾ける人ならわかると思いますが、
かなりいろいろなところでピッキングをして細かな音の変化を楽しんでいるのか表現をしているようなところがあり
この後発狂する彼のかなり音に対する神経質な部分が聞き取れると思います。
エフェクターなどもまだ発展途上であり
完全にこの手の音楽のオリジナルな部分を持ったバンドだけに
他に参考にするものがあったとは思えない状況の中で
薬物に走ってしまい発狂したというのもなんとなくうなづける部分がある。
変な音や効果は今は簡単に作れるが(素人ですら可能だ!)
1967年という時代を考えた場合
このサウンドは異常にものすごいアイディア量と
発想の豊かさがなければできるような代物ではないと思う。
プロデューサーがビートルズのラバーソウル辺りを担当したノーマン・スミスという人らしいが、
だからそれがどうしたのだ?
といいたくなる内容だ。おそらくプロデューサー云々よりも
バンドの発想の豊かさがこの作品を支えているのが間違いないからだ。
ビートルズにいまだにこだわり続ける人には大問題かもしれないが、
ここでは全くそれは関係の無い話だ。
ポップ・フィールドとは無縁のこの作品、
サイケだとかプログレの黎明期に興味がある人には必聴盤であろうと思います。
ヒット作品を聞きたい人はこのアルバムは避けたほうが無難な作品。
まあ好きな人には満点に近いが
そうではない人には限りなく零点に近い作品だとは思います。
しかしINTERSTELLAR OVERDRIVE をヘッドフォンで聴くと疲れます。
出来る限りスピーカーからある程度の音量で聴きたい作品です。


曲目
1.ASTRONOMY DOMINE
2.LUCIFER SAM
3.MATILDA MOTHER
4.FLAMING
5.POW R. TOC H.
6.TAKE UP THY STETHOSCOPE AND WALK
7.INTERSTELLAR OVERDRIVE
8.THE GNONE
9.CHAPTER 24
10.SCARECROW
11.BIKE


シド・バレットの作品

年度 作品名 レーベル
1970 THE MAD CAPS LAUGHS ハーヴェスト
1970 BARRET ハーヴェスト
1988 OPEL ハーヴェスト
ピンク・フロイド時代の作品
1967 PIPER AT THE GATES OF DAWN コロンビア 
1968 A SAUCEFUL OF SECRETS コロンビア





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最新更新日 2021年5月15日

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