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ナイト・パッセージ |
ジャコ・パストリアスなしでは存在し得ない作品そのもの。ジョー・ザヌエルはいるけど、特に今の時代となってはもうほとんど存在がないに等しい状態になっている。うーん時代の音にすぎなかったのがウェザー・リポートの本質なのかもしれない。ここで聴くことができるジャコのプレイは最高のもものであり、いつの時代にでも参考にされ、彼自身の今だに聞くことができる作品群のなかで、出てくるフレーズが満載の状態のものになっている。ジャコのファンにとってはとても興味深く、非常に参考になるものではあるが、音楽としては散らかりすぎの感じもする。様々な要素を詰め込みつつもジャズの本質からはなるべく離れないようにする、これがこの作品の本質のように思える。良質な部分はジャコのプレイにたよりすぎていて聞きどころはジャコのベースプレイというのがこの作品を表現するには一番いいのかもしれない。
きわめてコピーする側の人間には優れた教本と言える一枚であり、またそのジャコのプレイは驚愕そのものだ。Pirt of entryのジャコのプレイは凄まじい。ただしなんとなくどこかで聞いたような気にもさせられるところが人間には限界があるのだということを教えてくれる。Three
views of a secret のハーモニクスはいまだに美しい。
そうウェザーの作品というよりもジャコの技紹介作品という位置が一番正しいのだろう。
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ナイト・パッセージの曲目 |
1 |
Night Passage |
2 |
Dream Clock |
3 |
Port of Entry |
4 |
Forlorn |
5 |
Rock'n in Rhytnm |
6 |
Fast City |
7 |
Three Views of Secret |
8 |
Madgascar(LIVE) |
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