見事なプレイで完全に曲の魅力を伝えるという至難の業を見事にやってしまっている大傑作ライブ盤。
おそらくこれ以上のライブ盤を様々なアーティストを探しまくってもそう簡単には、これに匹敵するような作品はないと言ってしまえるだけの価値と魅力にあふれた作品だ。
デッド自体が凄まじき偉大なるライブバンドなわけだが、それにボブ・ディランについて演奏をするという状態だ。偉大なるアーティストに超ド級のライブバンドがそれを支えて演奏をするという奇跡の瞬間がここにあったりするというすさまじき状態の作品だ。スロウ・トレインから完全に生きのあった演奏が始まり曲の魅力を全くもって隙なく演奏してしまっている。ディランには過去にはザ・バンドがいたがそれ以上のバンドが本気でバックにつくということで、ディランの曲が一層輝きをましてそのメッセージを寸分なくキチンと聞き手に届けてくれる。
JOEYへの叫びもウォッチタワーからの監視もそして天国の扉への行動もすべて曲以上の魅力をもって延々と語りかけてくれるような感覚を持たせてくれる。本当に充実の時間がここにある。これ以上のライブ盤を探すのは本当に難しいと言い切れるだけの魅力の塊のライブ盤だ。何度聞いても飽きない、それ以上の感慨が常にあるという素晴らしいライブ盤だ。いやあ、本当にすごい作品だ。