デトロイト・ソウルを代表するメルヴィン・デイヴィスを中心に8人のメンバーで作り上げたアルバム。というか8人なのでこのグループ名になったとか。60年代初頭から活動を開始しモータウン的音を作っていたのだが、60年代後半にはこの作品の版元であるインヴィクタス的な音へ変貌していく。（といっても音の事を文章で表現するのは困難なのですが）そして70年代初頭のニューソウルブームに乗って出てきたのがこの作品という流れのようです。ところが同時期に100PROOFのスティーブ・マンチャが8ｔｈDAY名義シングルを出したりとても不思議な状態になってしまった。また元々LPで出た際にはこの2つのグループの演奏がごちゃ混ぜになったりしてかなりいい加減な状態だったとのことです。演奏はあくまでもボーカルを中心とした歌物が中心です。デトロイトソウルをしっかり演奏している感じかな。バックはあくまで目立たずしっかりメルヴィンをサポートしている。コーラスも力強くバンド全体で迫ってくる。ミディアムテンポの歌物ですから、リズム物が好きな人はだめかな。しっかり歌い上げるタイプのソウルが好きな人にはお奨めです。手元にあるのはP-VINEから1996年にＣＤ化されたときのものです。音はいまいちこもった感じもしますが、それが逆にアナログな演奏を引き立たせている感じもします。

1．YOU'VE GOT TO CRAWL BEFORE YOU WALK
2．TOO MANY COOKS(SPOIL THE SOUP)
3．LA-DE-DAH
4．ENNY-MEENY-MO(THERE'S A CROWD)
5．JUST AS LONG
6．I CAN'T FOOL MYSELF
7．I'M WORRIED
8．IF I COULD SEE THE LIGHT
9．YOU MADE ME OVER