何年経とうが変わらないものはいろいろあるかもしれない。だが本当に全く変わらないというものはほぼないに等しい。だがこの作品はそのないに等しいということを見事に成し遂げている。
圧倒的な物語性、いや映像がそのまま迫ってきそうな絵画的いや、もう映画の中の物語とでもいえそうな雰囲気で何年経とうとも変わらずいまだに新鮮に持ち続けている。今まさに物語が目の前で繰り広げられてそうな雰囲気と迫力。映画が音楽で迫ってくるといっても大げさではないすごさがこの作品にはある。ティアドロップ・エクスプロージョンズを抜け周りにはエコーアンド・ザ・バニーメンとかいった関じのムーヴメントが起きた際にそのトップ的取扱いで紹介されたのが懐かしい。本当に演奏がどうなのかの問題ではなく全体の音楽だけで迫られ思わず聞いてしまうという感じを延々と持ちづづけている。ネオサイケというよりもサウンドトラックといった趣ののある作品。思わず物語を勝手に空想してし合うほどの実感と迫力をもって迫ってくる。明らかに当時のニューウェイブがどれだけすさまじかったのかを認識させられる傑作だ。