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カーティス |
インプレッションズを脱退したカーティス・メイフィールドが出した最初の作品がこれ「CURTIS」だ。ファズがかった低音を聞かせたベースのリフで始まる1曲目の黒さかげんがなんといってもカッコイイ。とは言ってもメッセージ色強いこの曲はこの作品の方向性を形付ける強力なものとして現れてくるのだ。この作品全体は70年代ということもあり短めの曲が中心であるが、この1曲目とカーティスの曲の中でも最有名曲と言っても良い「MOVE
ON UP」が強烈に8分前後歌われ演奏されている。70年代初頭におけるブラック・ミュージックのなかでもカーティスは当然のことながら優秀な作曲家でありシンガーであるという事実と彼の自身がこの作品を強く支えている。世紀が変わり21世紀となった今でもこの作品の輝きは失われていない。しかし演奏の凄さは絶句ものであり、特にリズムセクションの充実は凄く、この作品をよりいっそう輝けるものにしている。「THERE'S
NO PLACE LIKE AMERICA TODAY!」や「BACK TO THE WORLD」といった彼の傑作にも匹敵する充実が感じられる。 現在はRHINOからRE
ISSUEされボーナストラックがデモ・ヴァージョン中心に聞くことができる。ただしボーナストラックがないオリジナル仕様でもその輝きはまったく薄れることなく輝き続けている。
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曲目 |
1.(Don't Worry)If There's Hell Below We'll All Gonna Go
2.The Other Side of Town
3.The Making Of You
4.We The People Who Are Darker Than Blue
5.Move On Up
6.Miss Black America
7.Wild And Free
8.Give It Up |
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